【結果】「犬」しばり

1. ワンと呼ばれて餌出すシステム 3 0・3・0
作者:ほねを
○畦道、天坂寝覚、フロヤマ
・自動でフードが出てくる便利な機械ではなく、これは人間のことなのだと気づいた。うちには猫とカメがいるが、人間はニャアと呼ばれてトイレを片付けたり、ケージに甲羅をぶつけるゴツゴツという音を合図に餌を出したりする。私も試しに「おーいお茶」と妻を呼んでみたが、なにも出てこなかった。(畦道)
・本当に対等な関係はこういう感じなのかもしれないですね。(天坂寝覚)
・何ともアイロニカルな表現に惹かれました。(フロヤマ)

2. のら犬に親の目で見られる 9 3・3・0
作者:木曜何某
◎玄齋、mekeke、晶 ○もも、ほねを、タケウマ
・通常、野良犬は正面からにらみ返すと逃げていきますが、逃げていかない、野良犬の方が親近感を抱いているからなのかなと思いました。(玄齋)
・それならいっそ僕を育てよ、と言いたくなりました。(mekeke)
・「なんだよ」と思いつつ、生まれてこの方毎晩屋根の下で寝てきた自分が、他の命の強さとか大きさにボンヤリしてしまうような。短い中に複雑な心境があるなと思いました。(晶)
・人間の愚かさを感じる句。いや、実際はそんな難しいことではないかもしれないけれど、私たち人間にとっては、犬を見て「かわいい」と感じるのが一般的なのかもしれません。ですが、犬に「人間ってかわいいなあ」と、まるで見守ってくれているような、親の目で見られる…という感じ方は、とてもおもしろいと思いました。(もも)
・慈しみ深い犬ですね。野良犬だけに酸いも甘いも噛み分けた人間分析力を感じずにはおれませんね。また、作者もその親心を犬から感じ受ける事ができるとは霊長類筆頭の立場上如何なものでしょう。というのは冗談で、読んだとたんに大好きになりました。特選にしなかったのは、現在形より過去形にしたほうがよかったのではと思うからです。(ほねを)
・お母さんは心配しているんですよ。たまには電話をかけよう。(タケウマ)

3. 飼えないよついて来るなよ一日だけだぞ 2 1・1・1
作者:畦道
◎こみおく ○京介 ●いつ藻
・完全に飼いますね、アパート追い出される覚悟で。(こみおく)
・飼ってしまうパターンや! けっきょく飼わないのだとしても面倒を見てやろうと思う心の変化がわかりますね。(京介)
・共感に値する句。が、敢えてひとこと。これは「創作のスタートライン」と取ると、うまくまとまれば「さらに良くなることは必至」。ううん。良いんだよね。だからこその逆選。(いつ藻)

4. 犬が見上げたから見た青空があった 10 2・6・0
作者:うぐいす
◎木曜何某、フロヤマ ○いつ藻、白熊左愉、茜谷りょう、元気な人、ほねを、晶
・えっ、何かあるの。なんだ、何にもないじゃないか………………。(木曜何某)
・視点の動きが絶妙ですね。単純に好きです。碧梧桐の牛の句を連想しましたが、内容は真逆な感じで良いです。(フロヤマ)
・ほのぼのとして良いと思います。二つ目の「見る」は違う語を充てるとさらに良くなりそうですね。(いつ藻)
・何見てるのかな?と犬の視線を追ったらそこに青空。さわやかな感じでいいなと思いました。(白熊左愉)
・人とそれに寄り添う犬がステキです。(茜谷りょう)
・ぱっと風景が思い浮かび易い句で、犬を飼ったことがない僕でも懐かしいと思うことができる普遍的な郷愁というか哀愁が漂ってる句だな、と思いました。作り慣れてる印象を受けました。(元気な人)
・いろんなシチュエーションの景が目に浮かびます。雄大な景色もいいし、路地裏の痩せ犬でもいい。いろいろ想像しています。(ほねを)
・犬の目線からの方が空は高いし。(晶)

5. ベビーカー乗せられ散歩する老犬の深遠な瞳 −1 0・0・1
作者:白熊左愉
●晶
・この着想というかモチーフは物凄く大好きなんですが、それだけにちょっと説明すぎたかなあと。(晶)

6. 野心を欠いた犬歯で食らう肉の味 5 1・3・0
作者:mekeke
◎玉虫 ○玄齋、うぐいす、京介
・いいですね。犬そのものじゃなくてたとえとしての犬。こういうの見たかった、という気持ちにしっくりきました。牙なき心で喰らう肉の味。こういう味は一生忘れられないものですよ。自覚したら再起はすぐそこ。頑張れ!と言いたくなる句。ハードボイルド。大好きです。(玉虫)
・野心はなくても肉はしっかり食ってやがる、そんな風に思って見ているのかなと思いました。(玄齋)
・人の犬歯=牙は何のためにあるのか。野心のない犬歯など、もう牙とは呼べないのかもしれない。(うぐいす)
・野心を欠くと肉の味が変わるのだろうか。野心満々のときは肉の味を気にせず食べていたのかもしれませんね。(京介)

7. うちの犬と同じ名前だよここあちゃん 3 1・1・0
作者:こみおく
◎もも ○mekeke
・私は、犬と同じ名前のここあちゃんが、人間の子どもだと考えました。たとえば、人間のここあちゃんは、「心愛」と書いて「ここあ」と読む。だけど、うちの犬は、飲み物の「ココア」。人間と犬とでは、同じ名前でも、意味は違ってくるんだろうなあ。いつもの散歩道での、素敵な出会い。良い句ですね。(もも)
・どの世界も名付けには一定の配慮が欠かせないと改めて感じた一句です。(mekeke)

8. ささみ入りケーキ作ったよお誕生日おめでとう 2 1・1・1
作者:もも
◎白熊左愉 ○玉虫 ●京介
・素直な感じと明るい印象で選びました。(白熊左愉)
・大事にされてますなぁ…(´;ω;`) にこにこ顔でお座りして飼い主さんを見上げている姿が目に浮かぶようです。平和な日常にぐっとくるようになったのはアラフォーになってから。好きです。この幸せがいつまでも続きますように。(玉虫)・
・犬は、ささみジャーキー好きですよね。手作りのジャーキーにはたいそう喜ぶそうです。
お題が『犬』だから犬の誕生日だと分かりますが、句だけ読むと犬の誕生日なのかどうかわからないです。もうちょっと犬の存在感が出れば良かったと思います。(京介)

9. 犬は寄り添い、女は裏切る −1 0・2・3
作者:ロケッ子
○こみおく、mekeke ●玉虫、畦道、タケウマ
・女を男にしても成り立つが、犬はほかの動物では成り立たない。外国のことわざのようでいいです。(こみおく)
・犬との関係には見返りを求めることが少ないように感じます。ややこしい感情の行き来も、人と比べると少ないのかもしれない。「やっぱりお前だな」と思うことで救われる想いもあるんだろうなぁと感じました。私も相手は違えどそう思うことで落ち着かせてることがあったかも知れない。とはいえ、満たされる器は別なような気がして、「あちらがダメでもこちらがある」というようなものではないのかなとも思いました。(mekeke)
・ちょっとありきたりな言い草かな。ほんとのところ、犬も結構可愛い顔してごまかすし、裏切らない女だっていますしね。犬も女もそんなにお安くないよ!と、思わず反感を覚えたのでとらせていただきました。(玉虫)
・標語のような印象。これは実体験の句として整理したほうが面白くなる素材だと思った。(畦道)
・本当にそうなの〜?(タケウマ)

10. 同じ笑いと涙で出来てる犬と僕今日もふたりで 1 0・3・2
作者:玉虫
○白熊左愉、畦道、天坂寝覚 ●木曜何某、mekeke
・一番信頼しあい、いつもそばにいてくれるかけがえのない存在への愛しさを感じました。(白熊左愉)
・喜びも哀しみもともにして成長していく、という雰囲気が微笑ましい。ジョリィとぼくとではんぶんこ、という歌を思い出した。(畦道)
・こういう今日がなるべく長く続くといいなあ。(天坂寝覚)
・「今日も二人で」はいらなかったのではないのでしょうか。「同じ笑いと涙でできている」だけで犬との関係はよく伝わっていると思うので。犬と人をあえて二人と言っているところが重要なのかなと思いましたが、やっぱり蛇足かなと思います。(木曜何某)
・私はこの句を「苦楽を共にした犬と、今日も共に在る」という句だと受け取ったのですが、「犬と僕今日もふたりで」に何となく無理に詰め込んだような印象を受けました。「僕」は無くても伝わるのではないかと思いました。とても温かい意味を持った句だと感じて、私は犬を飼ってはいないのですが、こんな相棒のいる生活って素敵だなと思いました。(mekeke)

11. 呼べば駆けてくるその尾が揺れてる 8 0・8・0
作者:天坂寝覚
○ロケッ子、いつ藻、畦道、玄齋、フロヤマ、タケウマ、mekeke、晶
・なんだろう。当たり前のことしか書いていないようなのに、なんでこんなにも胸に残るのか。尾は口ほどにものを言う。(ロケッ子)
・素直で良いと思います。もう一息工夫あるとさらに良くなりそうですね。(いつ藻)
・犬という字を使わず犬の句をつくる、『省略』のお手本のよう。「その」で少しテンポを緩めたのも効果的だと思った。(畦道)
・場面として温かいなと思いました。(玄齋)
・嬉しそうな犬の表情が目に浮かびます。(フロヤマ)
・なんとなく連想ゲームのような気がしましたが、ああ、そのとおりですね♪(タケウマ)
・舌を出して(と句にはありませんが)駆け寄る姿に、二人(?)のいい関係を思って何だか温かい気持ちになりました。犬の魅力を垣間みた気がしました。(mekeke)
・犬飼ったことないんですが、「飼い甲斐」はここに尽きるんだろうなあと。(晶)

12. 飼わない客だ狸のフリをする 10 3・5・1
作者:元気な人
◎茜谷りょう、畦道、はたらきねこ ○ロケッ子、木曜何某、京介、フロヤマ、タケウマ ●うぐいす
・犬視点ですごくおもしろい。アイデアに感服。案外こんなことを思われているのかもしれないですね。(茜谷りょう)
・ペットショップが苦手だ。ケージのなかのどの動物も「飼ってくれ」「連れて帰ってください」と懇願しているように見えて、切なくなるからだ。もしかして飼ってくれるかも、と期待することにも疲れた犬が、半ばヤケになっているような本句。狸のフリ、とはどんな感じなのだろう。面白くてやがて哀しい。(畦道)
・ペットショップでの一コマですね。一つの生命を引き受ける覚悟もないのに、ただ一時の安寧を求め陳列される動物を眺めに行く。そんな無責任な目を、あるいは心の隙間を、見抜いているクレバーな犬もいる。外見は狸のようでそうは見えなくとも。ユーモラスでもあり、どうしようもない寂しさや哀しみも感じさせる句である。(はたらきねこ)
・ひやかしならよしとくれ。唯一、犬目線で書かれた句。しかも人間に媚びてないところが素敵。(ロケッ子)
・狸寝入りということでしょうか。狸もイヌ科ですからね、こいつはどうせ見に来とるだけやから寝といたれ。面白い句ですね。(木曜何某)
・かわいい。句を読んだだけでは犬なのか猫なのか分からないんですけど、ペットショップに来た客が自分を飼わなそうだと愛想振りまいてもしょうがないので、なにもしないというのはよくあること(?)だと思うのですが、狸のフリするのがおかしかったです。狸だと思って飼ってくれる客がいるかも。(京介)
・上手いです。そう言われれば身に覚えがあるかも。(フロヤマ)
・どこらへんでわかるんでしょうね?(タケウマ)
・この一句だけがどうしても内容がわかりませんでした。「飼わない」のは犬として、その「客」という意味、「客」に対しているのは店員?なぜその人は「狸のフリ」しなければならないのか、それは狸寝入りのことなのか?…いろいろ考えましたが、つながりませんでした。(うぐいす)

13. 僕の犬はバフバフと鳴いている 3 1・1・0
作者:茜谷 りょう
◎天坂寝覚 ○こみおく
・飼い主にだけ分かる個性なんでしょうね。(天坂寝覚)
・僕も、僕の犬も、ボクトツな性格なんじゃないかという印象をうけてほのぼのしました。(こみおく)

14. チワワ越しに痴話喧嘩している 1 0・2・1
作者:京介
○こみおく、元気な人 ●玄齋
・チワワと痴話喧嘩がダジャレになってしまっているところが好きです。チワワという犬種が、本当は仲の良い若いカップルを連想させてほほえましいです。(こみおく)
・状況を想像するととてもありがちな滑稽で好きです。ただそれだけにチワワと痴話の掛けは必要なかったかな、と僕は思います。他の小型犬なら特選だったかも。(元気な人)
・今回の中で一番安直さを感じました。(玄齋)

15. 宝物みつけたよ犬小屋あった辺り 10 2・6・0
作者:フロヤマ
◎元気な人、うぐいす ○ロケッ子、玉虫、白熊左愉、木曜何某、はたらきねこ、天坂寝覚
・「宝物みつけたよ」という素敵なメッセージからの「犬小屋あった辺り」という乱暴な言い方に、教えたいのかどうなのか、感情が見えず笑ってしまいました。その後に、犬が宝物を持ってってしまっていてそれをやった見つけたよ、という状況なのかなと気付きました。でも何にせよ「犬小屋あった辺り」でもう僕的には100点です。(元気な人)
・今はない犬小屋、今は亡き愛犬。その宝物は何だったんだろう。胸がぎゅっとなります。(うぐいす)
・ああもう、これはダメだ。深く想像しようとすると、いろいろな感情が邪魔してしまう。もうそこにはいない犬に呼びかける文体が、これまたもうダメ。(ダメ=まいりました)(ロケッ子)
・ううう泣かせないで下さい…(´;ω;`) もういない愛犬。でも残してくれたものは計り知れない。いまマジで泣きながらこれを書いています。勝てねぇ、結局人類は犬の慈愛に勝てねぇ…改めてそう思い知らされる句。素晴らしいです。(玉虫)
・とてもしんみりした気持ちになりました(涙)(白熊左愉)
・宝物はイヌのということでしょう。埋めていたのでしょうか。今はもういない犬の思い出と一緒に見つけましたね。(木曜何某)
・愛犬を失って何年が過ぎたのだろう。犬小屋を撤去してからもさらに時間が過ぎていた。幼い日にともに遊んだおもちゃを愛犬はどこかに隠してしまった。それが、何年も過ぎて出てきてしみじみと思い出している。大切なことをすべて教えてくれた犬だったのでしょう。(はたらきねこ)
・喪失があって、発見があって、良いです。(天坂寝覚)

16. 校庭でこきたない犬人気を博す 2 0・2・0
作者:はたらきねこ
○もも、晶
・子どもたちが、校庭で犬と楽しそうに遊んでいる様子と、犬の嬉しそうな表情が目に浮かびます。私が子どもの頃も、こんなことがありました。その犬が、どこからやってきて、どこに帰るのか誰も知らないのが少しだけ切ないです。(もも)
・イレギュラーであることが異様に価値を持ったりする空間ですよね。母校では色違いの牛乳キャップが至上の高級品でした。(晶)

17. ワンと吠える敵ばかりの早春 3 1・1・0
作者:玄齋
◎ロケッ子 ○木曜何某
・誰にでも人なつっこい犬がいる一方で、その逆の犬もいる。誰かれかまわず威嚇する仔犬(もしくは小犬)の姿を思い浮かべた。敵なんかじゃないよ、大丈夫だよ、と頭をなでようとして噛まれる自分を想像して特選。(ロケッ子)
・吠えるしか能のない犬なんて、こ、怖くないぞ、かかってきんしゃい!(木曜何某)

18. 母犬の乳房八つのあたたかさ 9 1・7・0
作者:タケウマ
◎いつ藻 ○玉虫、茜谷りょう、もも、玄齋、ほねを、うぐいす、はたらきねこ
・優しさにあふれたところ。(いつ藻)
・飼っている犬が子供を生むのを体験してないと出て来ない句だなーと思いました。一心におっぱいを吸う丸々した子犬たちと、いつもと変わらぬ穏やかな表情の母犬。よくやったよくやった、可愛いよい子を生んだねと誉めてあげたくなりますね。大好きです。(玉虫)
・子犬という言葉は出てこないのに8匹の子犬を思い浮かべました。読んで暖かい気持ちになれました。(茜谷りょう)
・母犬の優しさが伝わってきます。犬の母性本能の強さは、人間である私も見習わなければと、思うこともあります。(もも)
・人間よりも犬の方が情が篤いのではないか、そんな気持ちを乳房の数に見ているように思いました。(玄齋)
・なるほど母とはありがたいものだなと思いました。8つの分4倍ありがたく感じますね。(ほねを)
・お乳にむさぼりつく子犬たちが見えます。母犬の愛情が子犬に分け隔てなく与えられている感じがしますね。(うぐいす)
・犬は多産の象徴でもあります。八つの乳房それぞれに小さな小さな子犬がしがみついて一心に乳を吸っている。その健やかな成長を祈って見守る穏やかな情景がよく表されています。(はたらきねこ)

19. 巻いた尻尾から空が見えた 11 3・5・0
作者:晶
◎ほねを、京介、タケウマ ○いつ藻、茜谷りょう、元気な人、うぐいす、はたらきねこ
・寝転がった視点からの大空の景をユーモラスに表現されています。どっしり強そうなワンちゃんなのでしょうね。子供心のある豊かな表現力を感じます。(ほねを)
・空を切り取る尻尾の発見が素晴らしい!丸く切り取られた空の無限の深さと尻尾のふわふわ感の取り合わせが絶妙。(京介)
・ずいぶん低い位置から見上げているんですね、といったツッコミはともかく、よい景ですね。「巻いた尻尾」がウマイなあとも。(タケウマ)
・シチュエーションを想像する楽しさがあります。(いつ藻)
・空が見えたってことは覗いた人もたぶん犬目線。仲良しさんだなあ。(茜谷りょう)
・どんな感情で「見えた」のか分からないですけど、かなり低い視線からじゃないと空って見えないですよね。で、僕は見ようとしてやっと「見えた」という風に受け取ったのですが、そのとっても不毛な努力に心打たれました。(元気な人)
・「尻尾を巻く」でしょうか。そのくるんとなった穴から見える空は、情けないほどスカンと晴れているのでしょう。(うぐいす)
・尻尾を巻いて仰向けになり腹を見せている。負け犬の姿ですね。しかし負けることで見えてくるものがある。その日の食べ物は奪われたとしても、無限の青空は手に入れていた。(はたらきねこ)

20. 凭つてきては天授のしつぽで漏れ聴いてゐる  凭(よ)る
作者:いつ藻